
猫って毛があるし、暖房いらないんじゃない?



SNSでも「うちは暖房なしでも平気!」ってよく見るけど、ほんとに大丈夫なのかな…



寒がってるような気もするし、でも電気代も気になるし…正直よくわからない!
こんな疑問や悩みを、この記事で解決します!
私も猫2匹と暮らしていますが、冬になると毎年同じことで悩みます(笑)
この記事では「猫に暖房はいる?いらない?」を解決し、
猫が安全&快適に冬を過ごすための室温管理や工夫を、わかりやすくまとめました!
元・動物看護士&現役宅建士の視点で、
猫にも家計にもやさしい冬の過ごし方を、具体的にご紹介します。
- 「猫に暖房いらない」は本当か?知っておきたい前提知識
- 寒がっているときに見せる5つのサイン
- 猫が快適に過ごせる室温と湿度の目安
- 留守番中の寒さ対策と安全な工夫
- 暖房ナシでもぬくぬく過ごせる部屋のつくり方
猫に暖房は必要なの?飼い主が知っておくべき前提知識
「猫って寒さに強そう」って思いがちですよね。
実は、そうとも限らないんです。
この章では、猫がほんとうに寒さに強いのか?
SNSの声は信じていいのか?
やさしく解説していきますね。
猫は寒さに強い動物?実は環境によって違う
「猫は寒さに強いから、暖房なんていらないでしょ」…そんな声、よく聞きますよね。
でも実は、猫って暮らす環境や体の特徴によって寒さの感じ方がぜんぜん違うんです。
- 子猫や老猫:体温調節がうまくできない
- 短毛・無毛の猫:被毛が少なくて冷えやすい
- 痩せ型・持病あり:体力がなくて寒さに敏感
逆に、長毛で健康な成猫なら、多少の寒さにもわりと平気な子もいます。
でもそれは、暖かい地域に住んでいたり、断熱性の高い家だったりと、環境に恵まれているからなんですよね。



つまり「猫は寒さに強い」は一部のケースだけ。
全部の猫に当てはまるわけじゃないんです。
SNSでは「暖房なしでも平気」って本当?情報の落とし穴
「うちの猫、冬でも暖房なしで元気です!」…そんなSNSの声、見たことありませんか?
でも、その投稿をしている人の“環境”や“猫の年齢・体質”までは、見えないことが多いんですよね。
- 家が鉄筋&高気密でそもそも暖かい
- 昼間は日差しがたっぷり入る南向きの部屋
- 長毛で健康な猫が1匹だけ
こんなふうに、実は「暖房がいらない理由」がちゃんとあるケースも多いんです。
だから、「SNSで平気そうだから、うちも大丈夫かな?」と判断するのは、ちょっと危険。



大事なのは、ほかの家じゃなくて
「うちの猫」「うちの環境」に合ってるかどうか、なんです。
猫に暖房が必要になるのはどんなとき?
前章では、「猫に暖房がいらない!」を否定しましたが、
猫すべてに暖房が必要というわけではありません。
この章では、暖房を使うべきケースを具体的に紹介していきます。
子猫や老猫、短毛種は体温調節が苦手
人と同じように、猫も年齢や体質によって寒さの感じ方が違います。
とくに子猫・シニア猫・短毛の猫ちゃんは、寒さに弱くて冷えやすいタイプなんです。
- 子猫は体温調節機能がまだ未熟で冷えやすい
- 老猫は代謝が落ちて体が温まりにくい
- 毛が少ない短毛種・無毛種は外気の影響を受けやすい
こういった子たちは、少しの寒さでもストレスや体調不良につながることも。



このタイプの猫ちゃんがいるなら、寒さ対策として暖房を用意してあげた方が安心です。
室温が20℃を下回る地域や木造住宅
猫にとって、20℃以下の室温は「寒い」と感じるライン。
とくに冬の冷え込みが厳しい地域や、すきま風の多い木造住宅では注意が必要です。
- 夜間から朝方にかけて室温が一気に下がる
- 断熱性が低く、部屋が冷えやすい
- 暖かい場所を求めてずっと布団やこたつにもぐっている
こうした環境では、猫が自力で寒さをしのぐのがむずかしいこともあります。



寒冷地や築年数が古い家では、室温管理のために暖房を取り入れるのが安心です。
日中も日が入らず冷え込む間取りや部屋
「うちは日当たりが悪くて、昼間でもひんやりしてる…」そんな家もありますよね。
日が当たらない部屋は、太陽の熱が入らないぶん、猫にとっても寒く感じやすいんです。
- 北向きや1階の部屋で日差しがほとんど入らない
- 家の構造上、光が届きにくく冷えがこもりやすい
- 部屋の奥にケージやベッドを置いている
こういったケースでは、猫があまり動かず丸まっていることも増えてきます。



日差しが入らない部屋では、昼間でも暖房や保温グッズを活用するのが◎です。
猫が寒がっているときに見せる5つのサイン
寒さに強いと言われる猫ですが、実は寒いときにはちゃんとサインを出しています。
この章では「寒いよ〜」と猫が出す5つのサインを紹介します。
丸くなってじっと動かない
猫がずっと丸くなっているのは、寒さを感じて体温を逃さないようにしている証拠です。
体を小さく丸めて、動かずにジッとしているのは「寒いな…」というサインなんですね。
SNSなどでよく見る「香箱座り」も、ちょっと寒いときの体制です。
- 普段より寝床から出てこない
- 毛布やクッションに潜って丸まっている
- 寝ている時間がやけに長い
眠いだけかと思いきや、実は寒さで体力を温存しているケースもあります。



じっと丸くなってばかりいる日は、室温を見直してあげましょう。
人のひざや布団に潜り込もうとする
いつもより猫がベタベタしてきた…そんなときは「寒いからくっつきたい」のサインかもしれません。
あったかい人の体温を求めて、ひざや布団にもぐり込んでくる子は多いんです。
- 寝るときに布団の中に入ってくる
- ソファやこたつで飼い主のひざを占領する
- ぴったりくっついて離れない
「甘えてきた♡」と嬉しい反面、寒くてしんどい可能性も考えてあげましょう。



くっついてくる頻度が増えたら、
室温や寝床の暖かさをチェックしてみてくださいね。
トイレや水の回数が減っている
寒いとき、猫はあまり動かなくなります。
実はそれが原因で、水やトイレの回数も減りがちなんです。
「なんか今日はトイレの砂が減ってないな?」と思ったら、寒さが影響している可能性もあります。
- 水をあまり飲んでいない
- トイレの回数がいつもより少ない
- 寒い場所にトイレがあって行きたがらない
この状態が続くと、泌尿器トラブルにつながることもあるので要注意です。
身体の調子が悪くて水を飲まない可能性もあります。
注意深く観察し、心配なら動物病院に相談してみましょう。



寒くて飲水量やトイレ回数が減っているなら、
水飲み場やトイレの場所を、なるべく暖かい場所に置いてあげましょう。
食欲が落ちている
寒さでじっとしている時間が長くなると、活動量が減るぶん、お腹もあまり空かなくなります。
「今日は残してるな?」という日は、寒さのせいで代謝が落ちているのかもしれません。
- ごはんを少ししか食べない
- フードボウルの前でじっとしている
- ぬくぬくした場所から出てこようとしない
病気が原因でないかを見極めつつ、寒さの影響も疑ってみてください。



ごはんの量が減っているときは、まず室温を確認してみると◎です。
鳴き声が増えたり甘えが強くなる
普段より鳴き声が多くなったり、やたらと甘えてくる日が増えた…というのも寒いときのサインかもしれません。
「寒いよ」「なんか落ち着かないよ」と気持ちを伝えようとしている可能性があるんです。
- 夜中にやたら鳴くようになった
- 飼い主にくっついて離れない
- ふだんはクールなのに、妙に甘える
もちろん、寒さ以外に寂しさや不安があるケースもあります。



「いつもと違う甘え方」を見せたら、寒くないかチェックしてみましょう。
猫が快適に過ごせる室温と湿度の目安
「結局、何度が適温なの?」と悩む飼い主さんはとても多いです。
この章では、猫が気持ちよく過ごせる室温・湿度の目安をくわしく解説します。
最適な室温は23~28℃・湿度は40~60%
猫が快適に過ごせる室温は23〜28℃が目安。湿度は40〜60%をキープすると、乾燥対策にもなります。
人が「ちょっと肌寒いな」と感じるくらいが、猫にとってちょうどいいことも多いです。
- 気温が低すぎると、猫風邪や膀胱炎のリスクが高まる
- 湿度が低いと、皮膚トラブルや静電気の原因になる
- 加湿器や湿度計を使うと、環境を保ちやすくなる
ただし、猫の特徴や年齢で最適な室温・湿度が変わります。
猫ちゃんが快適そうに過ごしている室温・湿度をあらかじめ知っておき、調整してあげるのが大切です。



そのためにも室温・湿度は「気温計などの数値で見る」ことが大事!
エアコン・暖房器具の設定温度で注意したいこと
エアコンやヒーターの設定温度が高すぎると、猫にとっては「ちょっと暑い…」と感じることもあります。
猫は暑ければ自分で移動するけれど、逃げ場がないとストレスになることも。
- 部屋の一部に暖房をあてて、温度差をつくると◎
- ヒーターを使う場合は、直接当たらない位置に設置
- 猫が好きな場所に移動できるようスペースを確保
「ずっと同じ場所にいる」=「ちょうどいい」わけではないので、様子を見ながら調整しましょう。



猫が暑がっていないか・寒がっていないか、
確認してあげてくださいね。
自分の猫が快適にしている室温・湿度を記憶しておく
先述しましたが、猫によって「ちょうどいい」と感じる室温や湿度には個体差があります。
よく寝ている場所や元気なときの室温を覚えておくと、季節の変わり目に役立ちます。
- どのくらいの室温でよく寝ているか
- 湿度が高いとき・低いときの様子の違い
- 元気・食欲があるときの環境条件
うちの2匹の猫は、長毛猫は27℃で暑がり、短毛猫は24℃で寒がります。



猫ちゃんごとに最適な気温・湿度を理解しておきましょう。
留守中でも猫を暖かく保つための対策
仕事や外出で、どうしても「日中はお留守番」というご家庭も多いですよね。
この章では、留守番中でも猫が寒さを感じにくくなる工夫を紹介します。
タイマー・スマート家電で温度管理する
長時間の外出がある日は、「室温が下がりすぎないか」が気になりますよね。
最近はタイマー付き暖房器具やスマート家電を使って、室温を遠隔で調整する人が増えています。
- エアコンのタイマーで、寒くなる時間だけ運転
- スマホ連動のスマートリモコンで室温チェック
- 外出先からON・OFFできるWi-Fi対応機器も便利
使う機器によっては節電にもつながるので、うまく取り入れていきましょう。



暖房の場合「昼はオフ→夕方だけオン」にしておくと、電気代を抑えながら猫も快適に過ごせます。
猫が暖かい場所・涼しい場所を選べる工夫をする
ずっと同じ場所に暖房が当たっていると、猫が「暑い」と感じても逃げ場がなくて困ってしまうことも。
寒さ対策では「猫が自分で心地いい場所を選べる」ことがとても大切です。
- あたたかい毛布スペースと、風通しのいい場所を両方用意
- キャリーやドーム型のベッドを置く
- 陽当たりのいい窓辺は自然なあたたかさで◎
猫は「ここが安心」と思える場所を見つける天才です。
安心して動ける空間を用意してあげましょう。



逃げ場があると、猫も気持ちに余裕ができますよ。
万が一の停電に備えた安全対策も忘れずに
冬は強風や雪の影響で、突然停電することもあります。
もし暖房が止まっても、猫が寒さで体調を崩さないよう対策しておくと安心です。
- ブランケットや毛布を数カ所に設置しておく
- 窓際・玄関など冷気が入りやすい場所を断熱
- 保温性の高い寝床を用意しておく
「たまたま出かけた日に限って…」なんてこともあるので、備えは万全にしておきましょう。



何も起きなければOK。でも備えておけば、いざというとき安心です。
「暖房を使わなくても猫が快適に過ごせる部屋づくりの工夫」は、記事の後半で解説しています。
安全性が高く猫にもやさしいおすすめ暖房器具5選
猫がいるおうちでは、暖房器具の「安全性」もとても重要なポイント。
ここでは、猫がいる家庭でも使いやすい暖房器具を5つ紹介します。
乾燥しすぎず部屋全体を暖められるエアコン
何はともあれ、やっぱり一番安全な暖房器具は、エアコンですね。
火を使わず、広い空間をしっかりあたためてくれるので、猫がいるお部屋でも安心して使えます。
- タイマー設定でオン・オフが自由にできる
- スマート家電と連携して外出先からも操作OK
- 高いところに設置されていて、猫が触れにくい
ただ、乾燥しやすいのがちょっとネック。
水に濡れたタオルを干してあげたり
ペーパー加湿器を設置したりなど、電気を使わない加湿だとさらに安心ですね。
空気を汚さず音が静かなオイルヒーター
「エアコンの風が苦手…」「静かにあたたまりたい」という人や猫には、オイルヒーターがぴったり。
じんわりやさしく部屋全体をあたためてくれるので、体に負担がかかりにくいのが魅力です。
- 温風が出ないので、空気が乾燥しにくい
- ファンの音がしないから、びびりな猫にも◎
- ホコリを巻き上げず、空気がクリーン
ただし、オイルヒーターは他の機器に比べ電気代が高い傾向があります。



ですが、オイルヒーターは本体温度が約80℃までしか上がらないので、
猫に安心して使えます。
ふんわりやさしく暖めるパネルヒーター
「ほんのり暖かいくらいがちょうどいい」
そんな猫ちゃんには、パネルヒーターが使いやすいかもしれません。
じんわりとした熱で、猫がリラックスしやすい暖かさです。
- 低温なので、触れてもやけどの心配が少ない
- コンパクトで場所を選ばず使える
- サークルや寝床まわりに設置しやすい
一気に部屋を暖める力はないので、他の暖房器具と併用するのがおすすめです。



ケージの横に置いておくと、猫がぬくぬく気持ちよさそうにしてますよ。
使い方に注意すれば便利なホットカーペット
床でくつろぐのが好きな猫ちゃんには、ホットカーペットも人気です。
ぬくぬく気持ちいいのはもちろん、丸洗いできるタイプもあってお手入れしやすいんです。
- 床からじんわりあたたまるので冷えにくい
- 電源オン・オフの管理がしやすい
- カバー付きなら清潔に使える
ただし、使いっぱなしだと低温やけどのリスクも。
タイマー機能や、逃げ場を用意するのがポイントです。



うちでは一部だけ敷いて、猫が自由に出入りできるようにしています。
短時間の使用におすすめなコタツ
「コタツ大好き!」という猫ちゃんも多いですよね。
うちの猫もコタツを出したとたんに、すぐに潜り込んで出てこなくなります。
- 中が暗くて落ち着く空間になりやすい
- ほどよく暖かく、電気代も控えめ
ただしコタツは密閉空間になりやすいので、長時間の使用やお留守番中の使用は避けましょう。



コタツだと、
猫が涼しいところ・暖かいところを選べるのでおすすめです!
暖房を使わなくても猫が快適に過ごせる部屋づくりの工夫
ずっと暖房をつけるのは電気代も心配だし、空気も乾燥しがち…。
そこで、暖房に頼りすぎずに部屋全体をぽかぽかに保つ工夫をご紹介します。
窓や床からの冷気を遮断して暖かさを逃がさない工夫
エアコンを使っても、足元がスースーする…そんな経験ありませんか?
実は、寒さの原因は窓や床からくる冷気かもしれません。
- 窓に断熱シートや厚手のカーテンをつける
- 床にラグやジョイントマットを敷く
- すきま風が入るドアの下にすきまテープを貼る
ちょっとした対策だけでも、部屋の暖かさが全然違ってきますよ。



特に築古の木造住宅は、すきま風に注意してください。
毛布やベッドで猫専用のあたたかい居場所をつくる
部屋があたたかくても、猫がリラックスできる場所がなければ意味がありません。
猫専用のぬくぬくスペースがあると、自然とそこで落ち着いてくれます。
- ふかふかの毛布やクッションを置く
- 段ボールにブランケットを敷いて簡易ハウスに
- 羽毛布団を折りたたんで置いておく
あまりお金をかけなくても、家に余っているもので十分です。



うちの猫は、羽毛布団に潜って寝るのが大好きです。
羽毛布団は実家からもらってきたので、0円でした。
家具の配置を変えるだけで部屋の暖かさは変わる
実は家具の位置を少し変えるだけでも、部屋の暖まり方は変わってくるんです。
空気の流れを妨げない配置にすることで、熱がこもりやすくなります。
- エアコンや暖房器具の前に物を置かない
- 風の通り道に合わせて家具をずらす
- 冷気が入りやすい窓際には家具を置いてブロック



ほんの少しの工夫でも、猫が過ごす空間がより暖かくなりますよ。
まとめ|猫の寒さ対策は“ちょっとの工夫”がカギ
猫と一緒にあたたかく冬を乗り越えるには、必ずしも高性能な暖房が必要なわけではありません。
「その子に合った環境」を整えることが、いちばんの寒さ対策になります。
- 猫の快適温度は23~28℃・湿度40~60%が目安
- 子猫・老猫・短毛種はとくに寒さに注意
- 留守中はスマート家電で温度管理が安心
- ホットカーペットや遠赤外線ヒーターも有効
- 窓・床からの冷気対策で暖房なしでも快適に



猫が暑い・寒いのストレスにさらされ続けると、体調を崩してしまうことも。
猫ちゃんを観察しながら、快適な環境にしてあげましょう!









コメント