
猫との暮らし、賃貸と持ち家どちらが良いの?



物件選びで後悔したくないけど、
何を基準に選べばいいかわからない…!



戸建てかマンションか、どちらが猫に良い?
この記事では、「賃貸と持ち家どちらが猫との暮らしに向いているか?」
さらに「戸建てとマンションどちらが最適か?」まで、
元・動物看護士&宅建士の視点から、リアルにお答えします。
猫と十数年暮らしてきた筆者が、
これまでの失敗談や気づきも交えて本音で語ります。
この記事を読めば、あなたと猫にぴったりの住まいがきっと見つかります。
- 猫と暮らすなら賃貸と持ち家どちらが向いている?
- 戸建てとマンション、猫にとって快適なのはどちら?
- 賃貸・持ち家それぞれのメリットデメリット
- 賃貸選びで注意するポイント
- 持ち家選びで気をつけるポイント



「猫優先」で考える家選び、いっしょに始めましょう!
猫を飼うなら賃貸と持ち家どっちがいい?
猫との暮らしを始めるとき、まず悩むのが「賃貸に住み続けるか、それとも持ち家にするか」。
どちらにもメリット・デメリットがあるからこそ、自分たちのライフスタイルや猫の性格に合った選択が大切です。
賃貸のメリット|転居自由度が高い・所有しない身軽さ
転勤やライフスタイルの変化があるなら、賃貸は“とにかく気楽”。
ライフステージや仕事の変化に合わせて住み替えられるのは、持ち家にはない自由さ。
設備や立地など、猫との暮らしに合わないと感じたら比較的柔軟に対応できます。
- 引越しが必要になっても、比較的すぐに対応できる
- 初期費用は高めでも、長期的なローンがない
- 設備や周辺環境が合わなければ住み替え可能
とはいえ、猫と長く住むつもりなら毎回引越しに慣れさせるのも一苦労。
住み替えの自由さが裏目に出ることもあります。



「まずは賃貸で様子見」という選択もアリ。
賃貸のデメリット|制約やトラブルが多い・入居&退去時の費用が高い
“ペット可”の文字に安心しちゃうけど、猫にとっては落とし穴も多いんです。
傷やにおい、鳴き声などで退去時の費用が高くなったり、隣人とのトラブルになるケースも。
自由度が少なく、猫のためにカスタマイズもほとんどできません。
- 原状回復義務で壁紙や床の張替え費用がかさむ
- 鳴き声や足音でクレームになることがある
- キャットタワーや脱走防止柵の設置がしにくい
もちろん物件によって環境は違いますが、「猫OK」と明記されていても住み心地はまた別の話です。



そして、賃貸はお部屋探しも大変です。
圧倒的に数が少ないので、選択肢がめっちゃ狭くなる!
猫の賃貸物件を探すコツは、こちら⇩の記事で詳しく解説しています。


持ち家のメリット|長く住む安心感・傷ついても許容できる
「ここがうちの子の安心できる居場所」って思えるのが、持ち家の大きな魅力です。
壁をひっかかれても、自分の家なら「まぁいいか」と思えるし、猫のための動線づくりや設備の工夫も自由。
猫の変化に合わせたアップデートもしやすいのが魅力です。
- 傷やにおいにそこまで神経質にならなくて済む
- キャットウォークや脱走防止柵も自由に設置できる
- 猫の年齢や性格に合わせてレイアウトを変えやすい
もちろん数十年間に渡る住宅ローンなどの負担はありますが、その分「猫との暮らしをカタチにできる家」になります。



気兼ねなく暮らせるって、猫にとっても飼い主にとってもストレスフリーだなって感じてます。
持ち家のデメリット|税金がかかる・転居しにくい
もちろん、持ち家にもそれなりの“重さ”はあります。
住宅ローン、固定資産税、修繕費…。
猫のためにカスタマイズはしやすいけど、その分コストもかかるし、いざという時に気軽に引越しできないのも現実です。
- 購入時・維持費・売却時すべてにお金がかかる
- 転勤やライフスタイルの変化に柔軟に対応しにくい
- 近隣との関係や地域性が住み心地に影響する
とはいえ、猫と腰を据えて暮らしたい人にとっては「一緒に歳を重ねていける場所」として、やっぱり安心感があります。



家の維持は大変なこともあるけど、それ以上に“ここが猫の安心できる居場所”って思えるのが嬉しいです。
猫飼いにとって賃貸or持ち家は、なにを重視するかで決まる
「猫のために」も大事だけど、「自分たちがどう暮らしたいか」も同じくらい大切。
たとえば、今後の働き方や家族構成、猫の年齢や性格。
そういった条件によって、最適な住まいは変わります。
- 転勤・引越しが多いなら賃貸のほうが気楽
- 猫のために家を整えたいなら持ち家が自由
- どちらも一長一短。大事なのは暮らしとの相性
完璧な家なんてないからこそ、「猫も人も笑顔で過ごせる住まい」を目指したいですね。



うちは今持ち家(マンション)だけど、以前は賃貸でした。
ですが、現在引っ越しを考えていて、”持ち家の動きにくさ”を実感しています。
猫を飼う持ち家なら「戸建て」と「マンション」どっちが最適?



持ち家が気になるけど、戸建てかマンションで迷うな~
猫との暮らしに向いているのは戸建て?それともマンション?
どちらも一長一短があるからこそ、猫の性格や飼い主のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。



それぞれの住まいの特徴を、猫との暮らし目線で見ていきましょう。
戸建てのメリット|防音性・間取りの自由度・広さ・固定費の低さ
猫とのびのび暮らしたいなら、戸建てはかなり頼もしい選択です。
戸建ての大きな魅力は、構造的にも心理的にも「自由度が高い」こと。
壁や床に気を遣いすぎずに暮らせたり、キャットウォークをつけたり、猫に合わせた家づくりがしやすいんです。
- 上下階に住人がいないので、足音や鳴き声に気を使いにくい
- 間取りを猫用にカスタマイズしやすく、動線も工夫できる
- マンションに比べて固定費(管理費・駐車場代など)が抑えられる
ただし、自由なぶん自己管理が求められることや、場所によっては災害時の安全面を自分で確保する必要があります。



やっぱり戸建ては「気兼ねなく猫と暮らせる」のが魅力!
夜にドタバタ遊んでも気にならないの、うれしいです。
戸建てのデメリット|脱走の危険・セキュリティーの低さ・自己管理&修繕・階段
自由度が高い戸建てだけど、実は“猫にとっての危険”も意外と多いんです。
特に戸建ては、玄関からの脱走リスクや、2階以上での落下など注意すべき点が多め。
さらに、セキュリティーや修繕をすべて自分で管理する必要もあります。
- 窓や玄関の隙間から猫が脱走しやすい
- 外構・防犯設備の整備が自己責任になる
- 猫が階段の上り下りで足腰に負担がかかることも
また、築年数が経っている戸建てだと、猫のひっかきで壁材がボロボロになったり、寒暖差で猫が体調を崩しやすくなることも。



自由ってラクだけど、全部“自分で守らなきゃ”って思うと、ちょっと気が引き締まるかも。
マンションのメリット|立地・セキュリティーの高さ・修繕&管理をお任せ
「安心して猫と暮らしたい」なら、マンションの安心感はやっぱり大きいです。
オートロックや管理人さんの見回りなど、セキュリティー面での安心感があるだけでなく、
修繕やゴミ出しルールなどが整っている点もありがたいポイント。
- 駅近など立地がよく、人も猫も暮らしやすい
- 戸建てに比べて光熱費が高くなりにくい
- オートロック・防犯カメラなどで脱走&防犯対策が整っている
- 共用部の清掃や修繕を管理組合に任せられる
特に高層階なら虫も入りにくく、外の音も届きにくいので、猫にとっても落ち着ける環境になりやすいです。



マンションは、お金で快適を買うイメージ。
管理が行き届いた物件だと、本当に快適そのものです。
マンションのデメリット|管理規約・トラブルのリスク・毎月の諸経費
快適そうに見えるマンションでも、「猫との暮らし」には気をつけたいポイントも。
管理規約に「猫は2匹まで」「共有部分(廊下やベランダ等)を歩かせない」など細かい制限があるケースも。
隣戸との距離が近いぶん、鳴き声や足音のストレスにも気配りが必要です。
- 猫OKのように見えても、頭数制限や申請義務があることも
- 夜間の足音や鳴き声が隣人トラブルになる可能性
- 管理費・修繕積立金・駐車場代など、毎月の固定費がかさむ
音やにおいの感じ方は人それぞれ。
だからこそ、猫に関する苦情や誤解を防ぐには、日頃からの配慮がとても大切です。



「動物好き同士なら分かってくれるはず」って思いがちけど…実際は人による!
マンションでは気遣い、大事です。
筆者は現在マンション住まいだが、戸建てに引っ越し検討中…
今はマンションで猫と暮らしていますが、実は“戸建てへの引っ越し”を本気で考えています。
というのも、やっぱり「戸建てでしか叶えられないこと」があるから。
- 上下階を気にせず走り回れる自由な空間がほしい
- キャットウォークや猫穴などを作ってあげたい
- 窓からニャルソック(猫が外を監視すること)を叶えたい
もちろんマンションにも良さはたくさんあるけれど、
「うちの子にもっと合う環境を」と思ったら、戸建ても視野に入ってきました。



引っ越すなら、今よりもっと猫に合ったおうちにしたい。
…なんて思いながら、物件情報を見てる時間が最近の楽しみです。
猫を飼うときの賃貸物件選びで注意すべき5つのポイント
賃貸でも猫と快適に暮らすことはできますが、「なんとなく」で選ぶとトラブルが起きやすいのも現実。
ここでは、猫との暮らしを始める前にチェックしておきたい5つのポイントをご紹介します。
賃貸で猫を飼うとき気をつけるポイントは、こちらの記事でも詳しく解説しています⇩


ペット可でも「猫可」ではない落とし穴
“ペット可”と書いてあっても、猫OKとは限らないんです。
小型犬のみ可だったり、猫はNGだったり…。
契約書に小さく書いてあることも多く、確認を怠るとトラブルに発展するケースも。
- 「ペット可=猫もOK」と思い込んでしまう
- 契約書に「小型犬1匹まで」などの明記がある
- 黙って飼って後からトラブルになるケースも
また、猫は爪とぎやマーキングなど「物件を傷めるリスクが高い」と思われがちなので、大家さんが慎重になるのも事実です。



「猫もOKですよ〜」って言われて安心したけど、
実は“1匹まで”とか、敷金が1ヶ月分上乗せになったり…!
「ふぎゃー!」と叫びたい気持ちになったことが何度もあります。
壁紙・床材の傷による原状回復トラブル
賃貸では猫の爪とぎやおしっこが、原状回復トラブルの原因になることも。
特に爪とぎによる壁紙の破れ、フローリングの傷、尿によるシミや臭いは「借主の責任」とみなされやすく、高額な修繕費を請求されるケースもあります。
- 壁紙の剥がれで「張り替え費用」を全額請求される
- 尿染みがフローリングに残って「床全面交換」に
- 消臭対策が不十分で「次の入居者が決まらない」と指摘される
契約書で「ペットによる損傷は借主負担」となっていることが多いため、素材の選定や保護シートなどの工夫が重要です。



うちも退去時に「壁紙張り替え」って言われて冷や汗した経験が…。
逆に修復を理由に「不当に高額な請求」をされる場合もあるので、注意が必要です。
壁紙の対策方法は、こちらの記事で詳しく解説しています⇩


キャットタワー・トイレスペースの確保が難しい間取りも
“猫との暮らし”って、意外とスペースが必要なんです。
ワンルームや1Kなどの狭めの間取りだと、キャットタワーやトイレ、フードボウルの設置場所に困ることも。
特に玄関すぐにお部屋がある配置は、脱走のリスクも高まります。
- トイレの置き場が玄関やキッチンの近くしかない
- キャットタワーを置くと生活動線がふさがれる
- フードや水を安心して置ける場所が確保しづらい
人の生活動線と猫の動線、どちらにも無理がないことが理想。
間取り図だけでなく、実際の動きをイメージしながら選ぶのがポイントです。



特にトイレの場所は本当に悩みますよね。
リビングだと匂いが気になるし、かといって玄関も寒くてかわいそう…。
「引越しストレス」が猫にも飼い主にも大きな負担
猫にとって「環境が変わること」って、すごく大きなストレスなんです。
賃貸暮らしでは、更新・転勤・立ち退きなどで引越しの機会も多め。
猫は音やにおいに敏感なので、新居に慣れるまでに体調を崩す子もいます。
- 引越し直後にごはんを食べなくなった
- 隠れて出てこなくなり、通院したことも
- においの違いに敏感で粗相が増えた
もちろん引越しが悪いわけではありませんが、繊細な子の場合は「なるべく移動が少なくて済む暮らし」を選ぶのもひとつの方法です。



私も賃貸のときは2年更新のたびに引っ越ししていて…今さらですが
「負担かけてごめんね」と反省しています。
私が九州から関東に引っ越した経験をまとめた記事は、以下⇩で詳しく解説しています。


猫と暮らす持ち家選びで気をつけるポイント
せっかく念願のマイホームを手に入れるなら、猫にとっても快適な空間にしたいですよね。
この章では「持ち家だからこそ気をつけたいこと」を、猫の安全・快適さ・暮らしやすさの視点で整理していきます。
玄関・階段・ベランダの「脱走リスク」を甘く見ない
戸建て・マンション問わず、「出入り口」は猫にとって脱走のチャンス。
特に玄関ドアやベランダのすき間からの脱走事故はよくあります。
網戸を自分で開けられる子も多く、完全な「室内飼い」を目指すなら対策は必須です。
- 玄関を開けた瞬間に走り出てしまう
- ベランダの柵を飛び越えようとする
- 小窓の狭い隙間でもすり抜ける
玄関にゲートを設けたり、ベランダの外側にネットを張るなど、ちょっとした工夫でリスクはぐっと減らせます。



ゲートをつけられる間取りを選ぶのがおすすめですよ。
音・におい・汚れに強い素材や間取りが重要
家づくりでは見た目より「猫との暮らしに合う素材選び」が超重要。
フローリングの滑りやすさや、壁紙の耐久性、においのこもりやすさなど、素材の選び方ひとつで日々の快適さが変わります。
- トイレまわりの床材は、水に強く掃除しやすいものを
- 壁紙は引っかき傷が目立ちにくい素材を選ぶ
- ドアや床のすき間からにおいが上がりやすい間取りは要注意
中古住宅でも、猫との暮らしをイメージしながら物件選びをすると◎



床や壁紙はリフォームしやすいですが、
間取りは大変なので入念にチェックしましょう。
上下運動・隠れ場所・日向ぼっこで猫の本能を満たす
猫は本来、高いところに登ったり隠れたりするのが大好き。
平面的な動きしかできない空間だと、運動不足やストレスの原因に。
間取りの工夫で「登る・隠れる・くつろぐ」のバランスが取れると、猫の満足度がぐんとアップします。
- 窓際にキャットタワーを置いて、外を眺められるようにする
- 階段下や棚の裏など、猫が安心できる“隠れ家”を作る
- 日当たりの良い場所にベッドスペースを設ける
日々のちょっとした行動に「満足ポイント」があるだけで、猫の精神状態は安定しやすくなります。
人間の生活動線に影響しない範囲で、本能を満たす空間をつくってあげましょう。



私の夢は、猫に出窓でニャルソックしてもらうこと。
外に出せない分、見ることで猫生を楽しんでほしい…!
まとめ|猫と人、どちらも心地いい住まいを選ぼう
猫との暮らしは、選ぶ住まいによって心地よさが大きく変わります。
賃貸には賃貸のよさが、持ち家には持ち家の安心感があります。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、
大切なのは「どんな暮らし方が自分と猫に合っているか」を見つめること。
無理のない予算の中で、猫が安心できて、自分もほっとできる。
そんな空間がつくれたら、そこがいちばんの“理想の住まい”になります。



「猫のために住まいを整えたい」と考えるあなたは、もう立派な猫想いの飼い主さんです。
これからのおうち探し、応援しています!






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