
ペットシッターって、本当に猫にとってストレスじゃないの?



知らない人が来るのが不安…虐待とか、もしあったらどうしよう…



うちの子、怖がりだから留守中に何かあったら心配すぎる…
本記事では、そんな猫×ペットシッターの悩みをまるっと解消します!
筆者は元・動物看護士で、現在は2匹の猫と暮らしています。
自宅でのペットシッター利用も何度も経験済み。
不安でたまらなかった気持ち、ぜんぶ通ってきました。
「猫にとってストレスにならないの?」
「どこまで信じていいの?」
その答えを、リアルな視点と経験から、やさしく解説していきます。



読んだあとには、「これなら預けても大丈夫」と心から思えるはず。
あなたも安心してお出かけできるようになりますよ。
- 猫にとってペットシッターはストレスか?の本当のところ
- 猫の性格別・シッター利用の向き不向き
- ストレスを最小限にする5つの工夫
- 飼い主が安心して任せるためのポイント
猫にとってペットシッターはストレスになる?その真実を徹底解説
「猫にペットシッターって大丈夫なのかな?」
そんなモヤモヤ、感じたことありませんか?
この章では、猫が感じるストレスの正体をやさしく解きほぐします。
ホテルとの違いや注意点も、しっかりお伝えしますね。
猫が感じる「ストレス」とは?ペットシッターが与える影響
結論から言うと、シッターは猫にとってストレスにも、安心にもなり得ます。
猫って、ちょっとした変化にも敏感な生き物。
特に「いつもと違う人」や「生活リズムの乱れ」は苦手だったりします。
たとえば、こんなことが起こるかもしれません。
- 知らない人が来ただけで、押し入れに逃げ込んだ
- トイレに入らず、排泄を我慢してしまった
- ごはんも食べず、一日中じっと隠れていた
でも、住み慣れたおうちにいられる安心感は大きいんです。
ようは、「どんな人が、どう接するか」。
これが猫にとってのストレス度を決めます。



うちの子も、慣れたシッターさんなら全然平気なんですよ◎
ペットホテルとの違い なぜペットシッターは猫に優しいのか
猫が一番ストレスを感じるのは、環境の変化です。
ペットシッターは、おうちに来てお世話してくれるから、猫にとっては“いつも通り”。
- ホテル→移動+ケージ+知らない人と動物
- シッター→移動なし+おうち+慣れた空間
これだけで、猫の負担はグッと減ります。
実際に、猫ちゃんがホテル利用するとこんなことがあります。
- 帰ってきたら下痢していた
- 鳴きすぎて声がガラガラに
- 帰宅後ずっと押し入れから出てこなかった
預ける病院やホテルによっては、犬も猫も同じ部屋(もちろんケージは個別)ってことも。
そうなると、猫にとってはストレスが半端ないですよね。
猫には“変わらない日常”が、いちばんの安心なんです。



シッターは、猫の「いつも通り」を守るための選択肢です。
こんな猫には要注意!ペットシッター利用が逆効果になるケースも
じつは、猫がみんなシッターが向いてるわけじゃないんです。
とくに、こんなタイプの猫ちゃんは要注意。
- 超人見知りで、来客時はずっと押し入れ
- 過去に虐待経験があり、人間が怖い
- 飼い主以外が来ると、パニックになって粗相してしまう
こういった子に、いきなり他人を入れるのはリスクが高いです。
お試し訪問や、慣れる時間をしっかり確保してあげましょう。



焦らず、少しずつ。
猫の様子を見ながら対応していきましょう。
猫のペットシッター利用でストレスを最小限に抑える5つの工夫
「シッターって便利そうだけど、うちの子が耐えられるか心配…」
そんな方のために、ストレスをできるだけ減らす工夫を5つご紹介します。
実際に筆者も、2匹の猫たちと試行錯誤してきました。
この5つの工夫をしてからは、安心して外出できるようになりましたよ。
今回は、以下のポイントをひとつずつ解説していきます。
- 事前の「お試し訪問」をしてもらう
- 好きなもの・慣れた道具でお世話してもらう
- なるべく接触回数を増やす
- お世話内容は細かく指定しておく
- 防犯やモニタリングで飼い主も安心を
① 事前の「お試し訪問」をしてもらう
いきなり本番ではなく、まずは顔合わせから始めてみましょう。
初対面で、知らない人が急に家に入ると、猫はびっくりします。
事前に一度、短時間でも会っておくと安心感が違います。
- 最初は遠巻きでも、2回目には近くに来てくれた
- においを覚えて、次回はすぐに落ち着いた
- 飼い主の前で接してもらうことで信頼度アップ
「お試し訪問できますか?」と聞くのは、まったく失礼ではありません。
むしろ、猫を思うやさしい心遣いとして、歓迎されることが多いんです。



最初に会っておくと、猫も「この人知ってる!」って思ってくれます。
② 好きなもの・慣れた道具でお世話してもらう
猫にとって、「慣れたモノ」は最高の安心材料です。
ごはん皿、トイレの砂、寝床やおもちゃなど。
普段使ってるものでお世話してもらえると、猫はリラックスしやすくなります。
- いつものお皿じゃないと、ごはんを食べなかった
- 見慣れたブランケットにくるまって、落ち着いていた
- お気に入りのおもちゃで遊んでもらえてご機嫌に
特に神経質な子ほど、「いつも通り」が命。
些細な違いでも、安心感に大きな差が出るんです。



いつも通りであればあるほど、猫のストレスが減ります。
③ なるべく接触回数を増やす
何度か会っておくことで、猫も“顔なじみ”として認識しやすくなります。
特に長期の旅行や出張でシッターをお願いするなら、
事前に複数回会ってもらうのがベスト。
- 初回は逃げたけど、3回目にはすり寄ってきた
- 触らせなかった子が、おやつをもらって心を許した
- 飼い主不在でも平然としていた
毎回でなくてもOKです。
1〜2回多めに来てもらうだけでも、猫のストレスは大きく減らせますよ。



シッターさんが“知ってる人”になるだけで、猫の表情が変わるんです。
④ お世話内容は細かく指定しておく
「細かすぎるかな?」と思うくらい、しっかり伝えておくのがポイントです。
猫のお世話は、ほんの小さなことでも違いが出ます。
飼い主さんだからこそ理解していることを、素直に伝えるのが吉。
性格やこだわりが強い子なら、なおさらです。
- ドライフードとウェットの割合を間違えて食べなかった
- 好きなブラッシングの向きが決まっていて、逆だと怒る
シッターさんはプロでも、猫の個性までは知らないことが多いです。
だからこそ、メモやチェックリストで共有しておくと安心です。



「ここまで書いていいのかな?」って思うくらいがちょうどいい!
⑤ 防犯やモニタリングで飼い主も安心を
猫のストレスケアと同じくらい、「飼い主の安心感」も大切です。
知らない人が家に入ることに不安を感じるのは当然。
その不安を減らすことで、気持ちよくシッターを利用できます。
- 在宅中に一度来てもらい、人柄を確認しておく
- カメラを設置して、猫の様子と防犯の両方をチェック
- LINEやメールで、写真つきの報告をお願いする
人間が安心できれば、猫にもやさしくなれる。
それが、いいお留守番の第一歩なんです。



「人に家を預ける」のって怖くて当たり前。
安心できる工夫が大事です。
猫の性格によっては、ペットシッターが合わないケースもある
ペットシッターは便利なサービスですが、すべての猫に向いているとは限りません。
特に、性格によっては逆に強いストレスを感じる子もいます。
この章では、「向いている子」「向いていない子」の傾向を3つに分けて紹介します。
当てはまるかどうか、あなたの猫ちゃんの性格と照らし合わせてみてくださいね。
① 【向いていない】極端に臆病・人見知りなタイプ
とにかく人が苦手。隠れて出てこない。
そんなタイプの子には、シッター利用はストレスになりやすいです。
人間からすれば優しい人でも、猫にとっては「知らない侵入者」。
会った瞬間にパニックになってしまう子もいます。
- 来客の気配だけで押し入れにこもる
- 玄関チャイムでも震えて隠れてしまう
- ペットシッターのにおいだけで警戒する
もちろん、長時間の外出などでどうしても利用しないといけないときもありますよね。
そんな子には、別の方法(親族に来てもらうなど)も検討しましょう。
いずれも、「慣れておく」ことが大事!
”急”は突然来るので、猫のために備えておきましょう。



臆病な子には「できるだけ無理させない」がいちばんのやさしさです。
②【 向いていない】テリトリー意識が強いタイプ
縄張り意識が強く、家の中に他人が入るのを嫌がるタイプ。
この場合、警戒心が先立ってストレスが大きくなりがちです。
- 家具の配置が変わっただけで機嫌を損ねる
- 飼い主以外に撫でられるのを極端に嫌がる
- 他人の持ち物や靴のにおいに過敏に反応する
そういう子には、「留守中に誰かが入る」ことそのものが大きな負担。
シッターの回数を極力減らす、または別の手段を検討しましょう。



猫にとって「自分のテリトリー」は絶対領域。
そこに他人が入るとパニックに。
③ 【向いている】人懐っこくて柔軟なタイプ
人見知りせず、誰にでも懐く子はシッター向き。
むしろ、刺激になって楽しそうにする子もいます。
- 宅配の人にも平気で近づいていく
- 来客があると自分から挨拶に行く
- 初対面の人にもスリスリしてくれる
このタイプは、数回の顔合わせですぐに信頼関係を築けることも多いです。
お留守番中も、案外楽しんでいたりしますよ。



「人好きな猫」は、むしろシッターさんと仲良くなれるタイプ。
信頼できるペットシッターを見極める6つのチェックポイント
「この人、本当に信じて大丈夫?」
初めてペットシッターを利用するなら、誰でもそう思いますよね。
ここでは、猫の命を安心して預けられる人かどうかを見極めるための
具体的なチェックポイントを7つ紹介します。
気になるシッターさんがいたら、
事前面談やプロフィール確認の場面でチェックしてみてくださいね。
① 動物関連の資格や実務経験があるか
資格や経験がある人ほど、猫への理解度が高いです。
国家資格でなくても、「愛玩動物飼養管理士」や「ペットシッター士」など
信頼できる民間資格を持っていれば安心材料になります。
- 動物病院での勤務経験がある
- 猫専門シッターとして活動している
- 資格名と取得団体が明記されている
もちろん、資格だけではすべてを判断できませんが、知識があることで信頼度はあがりますよね。



資格がある=「猫の扱い方をちゃんと学んでいる」ってこと。
② 事前面談を丁寧にしてくれるか
信頼できる人ほど、最初の面談でしっかり話を聞いてくれます。
こちらの要望だけでなく、猫の性格や生活スタイルにも深く興味を持ってくれる人は◎です。
- 猫の名前・年齢・性格などを細かくヒアリング
- 持病やクセについて丁寧にメモを取ってくれる
- 「当日はこう動きます」と流れを明確に説明してくれる



猫を「個性ある1匹」として接してくれる人は、信じてOK。
③ 猫の扱い方に無理がないか
いきなり抱っこしようとしたり、無理に触れようとする人はNG。
猫にとっては、「そっとしておいてくれる」人のほうが安心です。
猫のペースに合わせた距離感を取れるか、観察してみましょう。
- 目を合わせすぎず、静かに接してくれる
- 猫から近づくまで待ってくれる
- 逃げたら追いかけず、そっと見守る



優しい人ほど、「猫の間合い」を大切にしてくれます。
④ 報告の頻度や方法が明確か
留守中、どんなふうに報告してくれるかも重要なポイント。
あとから不安にならないように、報告方法・タイミング・内容を事前に決めておきましょう。
- 毎回LINEで写真と簡単なコメントを送ってくれる
- ごはんやトイレの状況を箇条書きでまとめてくれる
- 緊急時はすぐ連絡をくれる体制がある



家にいないからこそ、「報告の丁寧さ」は安心材料になりますね。
⑤ 清潔感や身だしなみが整っているか
清潔感があるかどうかは、信頼できるかのサイン。
猫と暮らすうえで、身だしなみや衛生意識はとても大切です。
服装・手先・持ち物などをさりげなくチェックしましょう。
- 香水など強いにおいがしない
- 手が清潔に保たれている(ネイル・爪の長さなど)
- 服装がだらしなくない・爪とぎを引っかける素材を避けている



猫はニオイに敏感。だからこそ清潔感は意外と重要です。
⑥ 猫への接し方に「好き」がにじみ出ているか
なにより大切なのは、猫への愛情。
話し方・表情・目線から、「本当に猫が好きか」は伝わります。
仕事としてこなしているだけの人と、心から猫を思いやっている人。
一緒にいると猫の反応も全然ちがいます。
- 猫の目線にしゃがんで話しかけてくれる
- 名前を呼ぶときに優しい口調になる
- 「可愛いですね~」と自然に笑顔が出る



「猫好きオーラ」はごまかせない。ちゃんと伝わります。
まとめ|猫と飼い主、どちらもストレスなく過ごすために
猫にペットシッターを利用するかどうかは、
「猫の性格」と「飼い主の安心感」のバランスが大切です。
無理にシッターを使う必要はありませんし、
誰に任せるか・どこまで任せるかは家庭ごとに違ってOK。
大事なのは、「猫にとって快適かつ、安全な環境を整える」こと。
そのために、今回紹介した内容を参考にあなたの家庭に合った方法を見つけてください。
「どうすれば安心できるか」は人それぞれ違います。
気になる人は、まずは1日だけ試してみるのもおすすめです。
あなたと猫ちゃんが、ストレスなく、楽しく、安心して過ごせますように。



最初の一歩は小さくてOK!
「無理しない」のが、いちばんのやさしさです。









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